寿司屋での喜びは、やっぱり旬な味わいに出会えるからなのでしょう…!
カウンターに陣取り
「切って貰えますか…?」と主に告げると
極上の中トロに,歯応えのあるコリッとした生鮑、ポン酢に肝を落としたカワハギ,お茶で炊かれた蛸が添えられます。
「もう日本酒にしようか…?」と乾杯し喉を潤したビールにサヨナラを告げます。
文楽の後、今年の総浚いになろうか…?食べ友と二人だけの忘年会を行いました。
『米花鮨』
錦糸町から差ほど遠くない此方に、食道楽な私達が伺わない手段はありません。
旬な若竹に木の芽の香りが酒を進めます。
小ぶりながら今が一番の
「せいこ蟹」を貪りながら旬な味覚を堪能します。
「私達に何をするの…と」差し出される
「ねぎま」には「これぞ、生きてて良かった。」と細胞が息吹をあげます。
「そろそろ…。」
先ずは
「青身三兄弟」とばかりに
「こはだ」「鯖」「鯵」を頂戴します。
烏賊はポックリとした
スミイカです。
塩と柚子の風味が抜群の相性でした。
シットリと焼き上げられた玉子は、これからのネタを思い悩み頂戴します。
そしてこの時期の
脂の乗った鰹は、皮目をこんがりと焼き上げ
「サクッと来ながらジュワァ~と」来ます。
「金目はどうするの…?」
炙りで出されたその握りには声が出ないほど幸福感に包まれました。
さあ~クライマックスに向かうには
江戸前寿司での醍醐味である「ヅケ」でしょう…。
極めつけは穴子を二貫。
柚子塩とツメの競演です。それぞれの旨味に包まれ「どちらが…?」なんて野暮なはなしです。
シジミのお味噌汁に心癒され、手巻きのイクラを撮影し忘れました。
生イクラの醤油漬けと手巻きのハーモニーは「極上の生卵ごはん」でした。
「親父の代から…。」
ツンと利いた山葵の干瓢巻きは「大人の醍醐味」なのでしょう…。
私が初めてカウンターで我が儘云わせて頂いたお店です。
先代の親父さんの粋な精神と、素材を吟味し極上な気持ちにご案内頂ける若旦那は…、もはや親父さんを超えているようです。