BARにとりまして『氷』は無くてはならない存在であります。
ウイスキーなどをストレートで召し上がるなどでは、必要無いのかも知れませんが…?
オンザロックやハイボール・水割り、ましてはカクテルには不可欠な氷であります。
氷卸業の実家で生まれた私にとっては、生活に密着した存在でありました。
氷室を冷却する為の水冷式のモーターが絶えず動き、その熱しられたお湯がふんだんありました。
夏場などはお風呂を沸かす必要もなく、そのお湯で行水する風習でした。
夜中に店のシャッターを叩く音に目を覚ますと、「子供が熱を出しました。氷枕を作る為に氷を分けて下さい…!」という光景もしばしばありました。
また小学生の頃は、コンビニなどで手軽にある「ブッカキ氷」などは無く、貫目の氷を割り1㎏詰めにするのが私の小遣い稼ぎでした。
そんな家業も時代の流れから需要が減り、高校を卒業する頃に廃業しました。
今ではBARとして必要不可欠な氷を使い商売することになりました。
昨日は地元すみだにありますアズマ製氷冷蔵株式会社さんのテレビ番組の取材に参加させて頂きました.亡き祖父や親父に対しての私なりの恩返しの気持ちが込み上げました。
すみだケーブルテレビにて10/10から二週に渡り放送になるそうです。