この通りを何時の頃から『寿司屋通り』と呼んでいたのか私は存じませんが…、子供の頃に映画を観る際に必ず通り抜ける『寿司屋通り』でした。
寿司屋通りを入ると直ぐに、明治24年創業の『浅草 寿司清』さんがあります。
以前、浅草でBARの修行していた頃にお土産で頂いた事がありましたが、実はこちらにお邪魔して頂くのは初めての事でありました。
大将は意気の良い30代であり、現在のところ幽霊会員と化した私が在籍させて頂いておりますシーザージムの仲間であります。
何度も会長と同行してBeeにお立ち寄り頂いておりますお客様でもあります。
今回はとんぼ玉展・芝居の流れでスタッフとで伺いました。
さすがに浅草の老舗であります。訪れた日曜日の19時過ぎには看板が消され準備中の立て札が…。
店内を覗くと大勢のお客様で大繁盛です。
私の姿に気付かれた大将は「ネタが殆ど終わりですが、宜しいでしょうか?」と、一つだけ空いていたテーブルに通して下さいました。
「あるものでお刺身でも…!」
大将のお勧め頂いたお刺身は絶品でした。中でも赤貝の『ひもキュウ』は日本酒にピッタリでした。
スタッフの注文した『鮪ヌタ』も、白味噌でないながら胡麻の利いた濃厚な味わいで酒が進みます。
皆が心一致して注文した『茶碗蒸し』は、お出汁が利いてとても豊かな逸品でした。
そして酒からお茶に変えて待望のお寿司を頂戴します。
酢のしめかたも絶妙であり、干瓢に炊き加減、ましてや穴子は絶品でした。
100年以上、老舗の暖簾を守り抜いた『江戸前の仕事』が引き継がれています。
自家製のわらび餅も選び抜いたきな粉が絶妙な味わいでした。