映画という素晴らしい文化があります。
「映画=娯楽」という発想にもなるのですが、昔私が物心ついた頃にデートに誘うのは先ず映画でありました。
定番な発想でもありますが、これが時間が過ぎ去り思い出となった今日は、その映画のタイトルや挿入歌を耳にすると当時を懐かしく思い出すものです。
その昔、「すみだ」には幾つもの映画館があり、当時の娯楽のトレンドでもありました。
今では錦糸町にしか現存しまえんが、当時は映画というものがもっと身近にあった地域だったそうです。
そして昨日、曳舟文化センターで一本の映画が特別上映されました。
『のんちゃんのり弁』であります。
この映画は地元の作家さんである入江喜和さんのコミックを映画化したものであり、その描かれた舞台が地元である『すみだ』でありました
。
その作品を地元上映するべく、墨田区観光協会が主催して昨夜一日限りの限定上映に至りました。
微力ながら私もPRに加わらせて頂き、Beeの店内や息子の通う学校でチラシを配らせていただきました。
原作の内容も舞台が地元商店街ということもあり、多くの方々が詰め掛け会場は和やかな雰囲気に包まれながら上映されました。
スクリーンに映し出されました「すみだ」の風景は、当たり前でありながら何故か嬉しさがあり、皆さん「あれはあそこだ…!」などの声もあがり、とても心地よい雰囲気でした。
私も営業の前に息子の手を引き家族で観賞に参りました。
そして私の年老いた両親にチケットをプレゼントすると、杖をついた父親と母親が映画を観るというデートに繰り出すことになりました。
映画を観たあとに近所で老夫婦が食事をして過ごす、なんて素敵な時間になったことでしょうか…!
そして息子と観たこの作品が将来、彼の記憶の中でどのように思い起こされるかはまだ先の話ですが…?
映画鑑賞とは作品だけでなく、その行為にも思い出が宿ります。