日本でのBAR文化という流れの中で『あて』『つまみ』というBAR・FOODの必要性を感じることが多いです。
国民性からの必然性なのかも知れませんが、海外のBAR文化との違いは大きいと思います。
私も師匠も料理人から転身しバーテンダーになりましたので、BARにおいて料理をお出しする事に対して抵抗は無く、むしろ当たり前のように感じています。
食事の後で余韻を楽しむというBARでの利用の仕方だけではないお客様も多く、料理を期待なさり御来店いただくお客様も沢山いらっしゃいます。
先日伺った銀座のBARでも料理を提供するお店と、お酒のみを提供なさるBARと対照的な存在が感じられました。
酒仙堂のマスターはイタリアンの経験から提供なさるラインナップはセンスが良く、思わずシャンパンを頂きたくなりました。
アミューズのタコのマリネは、柔らかさのあるタコにアンチョビの香りがベストマッチであり風味豊かでありました。
自家製オイルサーディンは大振りな鰯ながら臭みが無く、程よい塩加減がお酒を進めます。
名物トリッパのトマトソース煮は、さすが経験者ながら出来る代物です。
いただきながら交わす会話の中で、業界でもアスリートとして有名なトライアスラーでもあるマスターに先日のハーフマラソンのタイムを告げると…、マスターとのタイム差が一時間近くあることに愕然としてしまい、思わず食事が喉を通るのが罪悪感に襲われました。
とは言いながら美味しい料理は心を豊かにします。
明日から頑張ろうという気持ちが芽生えながら葛藤する私でした。