師走に入り一段と寒さが厳しくなって参りました。
忘年会も始まり帰りがけに寄りたくなるのは『ラーメン』でしょうか…?
ラーメンにも好みがあり、コッテリとした豚骨ラーメンを好まれる方々も大勢いらっしゃいますが…、やはり飲んだ帰りに立ち寄りたくなるラーメンはアッサリしたラーメンかも知れません。
向島の花柳界の中に『らん亭』さんという古い一軒屋を改装なさり、京都の町家風の佇まいで営んでいらっしゃるお店があります。
玄関で靴を脱ぎ、下駄箱にしまいお邪魔致します。
一階には数席のカウンターもありますが、畳の上にちゃぶ台が二つあります。
そして二階には座敷が二つあり、賑やかな声が聞えて参ります。
お座敷の後の芸者衆がお客様に誘われ着物姿でラーメンを啜る光景がこちらにはあります。
懐かしい醤油ラーメンと、旨味の透き通ったアッサリとした塩ラーメン、塩つけ麺があります。
今回は味噌豆を摘まみながら酒を飲み、水餃子を頂戴しながらラーメンを待ちました。
私はやっぱり醤油派であり東京ラーメンの真髄を注文させて頂きました。
醤油の香り食欲をそそられます。あっさりとしながら懐かしい味は実家のラーメンを思い出します。
連れは塩派であり、透き通ったスープに旨味が凝縮されていて…、一口スープを頂いただけで連れは大喜びになりました。
懐かしい下町の昭和の匂いが香る佇まいの中で、膝を崩し和気藹々の時間を過ごすにはお勧めのお店です。
下町風情の情緒溢れる『らん亭』さんに脱帽です。