『ママ飲み』という単語が存在します。
昔の世代では存在すらしなかった単語かもしれませんが、今日その単語を耳にする事があります。
先日、Beeにおいて『ママ飲み』が開催されました。
イメージ的には「なんですか…?」と思われるでしょうが、今日では当たり前の現象なのでしょう。
昔よりBARという存在では考えられなかった状況かも知れませんが、最近の若き母親達はみな仕事を持ち、社会に貢献なさっている方々が圧倒的に多くいらっしゃいます。
普段より仕事場の同僚や友人、または気分転換にお一人でもBARにお立ち寄り頂くケースが珍しくはない時代になりました。
思い起こせば、Beeがオープンして11年間こうした状況というのは普通という光景であります。
『水戸街道沿いにお洒落なBARが出来たみたいよ…?』と、オープンしたてのBeeを情報発信して下さったのは当時のママさんたちでした。
その当時から生活費・住宅ローン・教育費といった家計の為に、仕事を持たざるを得ない状況下であった現代に、ママたちも『ご褒美』という存在が必要になって参りました。
決して問題が生じることではなく、理解あるご亭主の計らいもあり、ママたちのフィールドが広がりました。
しかしながら時間的限界やエリア内という条件から、独身時代に通われた銀座などの都心では移動時間やとっさの際に戻られる距離ということもあり、地元である条件が生じます。
皆さんこうした時間を心待ちになさり、「近所にあったなら?」という気持ちを抱いて頂いていたようです。
そしてBeeの前には、ママたちの重装備の自転車が並びます。
これもBeeならではの現象なのかも知れませんが、もはや名物の一つかも知れません。
都心では考えられず、BARには不適当な現象というご意見もございますが…、私はこうした『ママ飲み』も必要な社会現象だと思います。
個々の家庭や我が子の相談、地域での相互関係への理解など…。
真剣に意見交換なさっている光景を目にすると、皆さんが不安でありまた意見交換なさることで理解し合える安心が芽生えるようです。
ただ不平不満を一気に口に出し亭主の悪口を述べ合う空間ではなく、皆さんの親睦と相互理解に貢献出来る空間にもなっているようです。
それぞれの家庭の為に、また女性として何時までも綺麗である為にも『ママ飲み』という言葉以上に必要な時間が流れているようです。
今日まで継続することも出来たのも当時の母親達のお蔭であり、『ママ飲み』への感謝を込めて大切な時間と空間を御提供させていきたいと思います。