時より中目黒に降り立つことがあります。
トレンドの街であり、また『すみだ』とは違う桜の名所であり、ひと味違う情緒があります。
目黒川沿いのお洒落なお店や、少し高台に上がると豪華なお屋敷が建ち並ぶ辺りに、ギャラリー燕子花があります。
様々な催しものが行われる中で、浅草の文扇堂の荒井修氏・江戸文字の橘右之吉氏・いとうせいこう氏の三人による『お話の会』にお邪魔させて頂いてます。
その前に腹ごなしに立ち寄る『驀仙坊(ばくざんぼう)』のお蕎麦も楽しみのひとつでして…、今回は『かけ蕎麦・鳥つくねご飯』を食して、腹を満たして『江戸の食べ物』のテーマの会に伺いました。
江戸時代の文献より当時の食文化に対しての資料を作られ、とても興味深いお話ばかりでした。
当時の質素ながらも旬を取り入れた食文化には驚かされました。
なかでも修さんの食に対するお気持ちは力が入っていて、自らの料理なさる経験からのお話なので分かりやすく、また美味しそうにお話になられます。
会場の皆さんはメモを取りながら、そのレシピにペンが止まりませんでした。
江戸食文化に至って、これだけ詳しくお聞きする事の出来る機会は滅多にないでしょう。
質素ながらも低カロリーで理に適った料理の数々は、現代の豊食さからよりも日本人にとって大切な食文化の手本になると思いました。
いつも貴重なお話をありがとうございます。