昨日今日の陽気で隅田川の桜も七分咲きまできた様です。
先週の木曜日には新潟県の石打は雪が降っていたのですが、今日の東京はお花見のピークを迎える週末になりそうです。
そんなお花見気分なのですが、先週の『アンドラ・モンターニュ』のお料理の紹介を致します。
雪景色の中、頂いたディナーになります。
こんな手作りのメニューをご用意頂いて、お料理が始まりました。
まずは牡蠣が二種類です。
『広島・川崎健氏の牡蠣のカナッペとそのまま』
生牡蠣と発酵バターのカナッペは20回噛み、口の中で牡蠣とバターが絡み合い、とても濃厚なミルクの味になりました。
『健牡蠣と内藤苺の焦がし焼サラダ』
この作者をこだわるフレンチ業界の生産者、川崎氏・内藤氏の素材をポワレし贅沢にコラボを図った一皿です。素晴らしかったです。
『大沢の徳川献上コシヒカリのおかゆ』
ご当地の最高級のコシヒカリのシンプルながら、この上なく上品な仕上がりのリゾットです。新潟県能生の弟子の作った天然塩とモンゴル産の硫黄の香りのする岩塩を添えて頂きました。実に米の甘みが脳裏に届くような体験でした。
『能生の桜マスのムニエルかぶ添』
パリっとした桜マスの仕上がりと、地物のカブの歯ごたえのリズムが楽しめるお皿でした。
『能生の海を飲むようなスープ』
新鮮な塩蔵しない岩海苔などをふんだんに使い、海藻のもつ塩味から引き出されるシンプルながら、奥行きのあるお味でした。ご当地ならではの素材を活かした作品でした。
『名物!フォアグラのサンドウィッチ』
以前の渋谷の頃からの私の大好物でした。
『根室のエゾ鹿のシヴェ』
小さく刻まれた鹿や野菜達なのですが、スプーンで一緒に頂くと口の中でそれぞれの主張が語り掛ける一皿でした。
『目の前(モンターニュ)のフキノトウのプリン』
このプリンにはやられました…!フキノトウのプリンなど想像も出来ませんでしたが、この苦味が心地よい風味で絶品でした。
四年ぶりにいただいた『ミッパさん』のお料理は、渋谷時代の頃よりシンプルになり、かつ素材感の表現がストレートになり、もの凄く潔いお料理になられたと思いました。やはり水が良く空気が良く、素材自体の味わいの濃さが加わり、みっぱさんに語り掛けるからなのでしょう…!
全てのお皿を頂戴して、お腹がいっぱいなのですが胃がもたれないフランス料理でした。