いよいよ改装のお話も、あと少しになってきました。
去年の今時分は、内装も外装も終盤に入った頃合でした。カウンターに据えられた材もジタバタと自己主張を繰り返し、水平をとっても反り返りまた削るという作業を繰り返しました。
カウンター周辺の作業も進み、個室も出来上がり、いよいよ着色する段階に入りました。
何度も色見本を見ながら悩み、やはり柔らかい風合いを出すために淡い色調に決めました。
材が変わると同じ塗料でも色合いの濃淡が違うように表れるのにビックリしました。
塗料を塗ると白木の際とは違い、主張するかのように木目が表れます。
グッとBARのカウンターらしくなりました。
外装にかんしては、行政側の規制が厳しく…(涙)不燃材でなくては許可が下りない状況でした。
下町らしく演出したくデザインを考えて頂いた改装プランですので、向島の花柳界をモチーフに『黒塀』をデザインして頂きました。
今は少なくなりましたが、花柳界のイメージは黒の板塀に見越しの松というイメージです。
木板が使えない為に、瓦をタイル状に造って頂いて斜めに張り『黒塀』を演出しました。
こうして着々と工事も進み、この頃に前の店を上がりフリーになったD/nが新しい仲間としてスタッフに加わりました。
彼の存在が無ければ、リニューアルオープンは出来なかったでしょう。