また台風が近づいています。前回と同様に台湾より曲がり日本列島に向かっています。
朝から降り続ける雨に心折られて、今日はジムをサボりました…(涙)
『暑さ寒さも彼岸まで』昔から言い伝わる言葉には、やはり経験からなる四季への心構えが織り込まれています。
しかし今日の雨は、涼しさと言うよりも寒さに近い様な寒暖の差です。
こんな雨の夜には、夏の喉越しというカクテルよりも、強く広がりのある酒が恋しくなります。
その気持ちにピッタリのアイテムを紹介させて頂きます。
①
Eau de Vie de Poire Williams passerillee
(オー・ド・ヴィ・ド・ポワール・ウィリアム・パセリエ)
ご存知の西洋梨のフルーツブランデーです。なかなか日本で紹介されているアイテムの中では、飲み終わった後にケミカルな香りが残るものが多く、爽やかな洋梨の酸味を感じさせるアイテムに出会いませんでした。この作り手は運命の如く出会いました…!
その印象は、良く熟れた洋梨を頬張った際に感じる練れた甘みと、爽快な酸味を残し『クレーバー』な味わいです。
②
Eau de Vie de Reine-Claude doree passerillee
(オー・ド・ヴィ・ド・レーヌ・クロード・ドレ・パセリエ)
レーヌ・クロード・ドレとは、西洋スモモの一種です。生産者のフランスの
Tarn 地方では、昔よりジャムやリキュールの材料として常連な果物だそうです。丁寧に栽培され、手作業にて収穫・選別・発酵されたスモモの果汁で蒸留されます。
その香りは、グラスを傾けただけで広がる『ひだまり』の世界です。太陽の日差しをふんだんに浴びて育った、『太陽の恵み』そのものです。完熟に熟れたボリュームある甘みと、優しく広がる後味に魅了されます。
③
Liqueur de Prunelle passerillee
(リキュール・ドゥ・プルネル・パスリエ)
プルネルとはスローの実(スモモの一種)です。日本では馴染みのない果物ですが、リキュールの中では定番の果物のひとつであります。野生のスローの実を12月末まで樹に残し、自然の姿のまま糖化させて…、収穫後も果肉が黄色から赤色になるまで熟させます。大切に手仕事にて種を取り除き潰します。6ヶ月間浸漬を行い、その後に蒸留を行い…、若いマールとスローの果汁を混ぜ合わせます。
非常に手を惜しまず作られたこのリキュールは、『神からプレゼントされた宝石』の如く、深いルビーの輝きとナテュラルそのものの酸味と、バランスの良い品のある甘みは、身体の細胞だけではなく心まで浸透する旨さです。
この3アイテムは、まだ日本での普及が弱く数がありません。お客様だけではなく飲食関係の方々にも必見です。ヨーロッパに育まれる『神の贈り物』を如何でしょうか…?
生産者 ローラン・カゾット