師走に突入した下町では、開業して二度目を迎えた東京スカイツリーが色合いをクリスマス仕様となり輝きを放っております。
そんな押上で工房を構えていらっしゃいます蜻蛉玉作家の小野遼さんが、工房であります『楽卯』で蜻蛉玉展を開催なさいました。
開催の最終日にギリギリの時間で到着出来ました私は、夕暮れ過ぎた楽卯が優しい光に包まれた世界に吸い込まれました。
いつも制作と教室で使われている工房は、誰もが扉を開けたくなるような光に包まれていました。
「いつかは楽卯で開催したいな…!」
そう構想していました小野遼さんは、共にグラスを傾ける先輩であるH氏のプロデュースで実現に至る試みに至りました。
今回の作風では、「描写」という世界感に盛り込まれた技法をメッセージを含み、「引き算」を試みた作品が展示されておりました。
「おもてなし」という心を共に導いた蜻蛉玉展は、小野さんのライフスタイルから湧き出る性分が感じられる素敵な個展でありました。