私の育ちました下町では、幼い頃には「モツ焼き」が大半であり「やきとり」は鶏肉屋さんで買ったり、居酒屋さんでのメニューでありまして、「モツ煮」「モツ焼き」「酎ハイ」が定番でありました。
先日の定休日に一周年を浅草で迎えられました「焼鳥トリビアン」さんに、初めて伺わせて頂きました。
勿論のこと、こちらの噂は兼ねてよりお聞きしておりまして、伺う機会を待ち望んでおりました。
こちらの主人はバードランドで修業した後に縁があり「浅草」の観音裏に店を構えたそうです。
赤い壁が印象的であり、心弾みながらドアを開けました。
トリビアンさんは、2500円・3500円・4500円の3つのコース設定になっております。
では昨夜の3500円のお願いしましたコースをご紹介致しましょう。
先ずは前菜です。
鳥の煮こごり・鳥の皮の酢の物・もって菊・柿の白和え・出汁で炊いた石川子芋
ワクワクした気持ちのまま、ビールで前菜を頂戴致しました。
続いて並んだレバーパテは実に滑らかで臭みが無く、それでいて風味豊かな味わいであります。
サビ焼きからスタートする串たちは、甲斐路軍鶏ならではの弾力ある歯応えがあり、頬張ると云う表現が適切やも知れません。
アロマ漂うレバには焼鳥での表現力が感じられ、焼き手の想いが伝わって参ります。
甲斐路軍鶏のモモ肉のきわ焼きには、実にウットリさせられる旨味の凝縮感であります。弾力性に加え味わいの深さ、皮目のカリッと焼き上げられた食感に至るまでパーフェクトな逸品です。
塩で頂いたツクネは、秋の旬な味わい栗が甘みを加え大葉の香り豊かな芸術作品であります。
青々とした銀杏に秋の訪れを感じ、初めて頂戴する炭火焼の蓮根には感動致しました。
いよいよタレの味わいを頂きます山椒焼きはタレの香ばしさに山椒の風味が重なり合い、弾力の食感がマッチした味わいです。
最後は王道の「ねぎま」です。
やはり焼鳥の醍醐味はこの組み合わせに尽きるのではないのでしょうか…?
甘過ぎないサラッとしたタレの味わいは、素材の持ち味や甘みを醸し出す脇役なれど貫禄ある旨味の凝縮です。
コースを食べ終えた我が家は、やっぱり〆を頂きたいと「鳥スープのラーメン」です。
旨味凝縮の鳥スープに、紹興酒を使った鳥チャーシューが旨味を増し、青葱が香り良くサラッと平らげられます。
サービスに頂きましたプリンは懐かしい味わいの味わい深い卵の逸品でした。
食べ盛りの息子も御満悦でこの笑顔です。
浅草には本格派の焼鳥屋さんが増え出しました。
焼鳥の奥の深さを勉強出来ましたトリビアンさんでした。
焼鳥トリビアン
台東区浅草3-35-12