昨日で六月も終わり今年も上半期が終了しました。
そんな6月の晦日で14年間に渡り「焼鳥界のパイオニア」として君臨して参りました「浅草・萬鳥本店」が幕を下ろしました。
昨日の最終日営業に私は色々な思い出を思い浮かべながらお邪魔して参りました。
(さび焼き)
(つくね)
(なんこつ)
(アスパラの肉巻き)
(谷中生姜の肉巻き)
(ブレスもモモ焼き)
やはり最終日でもありその他は品切れ続出でありながら、14年間の備長炭で焼き上げる芸術品を頂いて参りました。
一人前だけ残りました「萬鳥・別腹カレー」を平らげさせて頂きました。
そしてポツポツとお客様が帰られ始めますと、元スタッフが駆け付け彼自身のスタートラインの萬鳥のファイナルを飾ります。
そして遂に最後の炭を下ろします。
高橋さんには色々な想いが駆け巡ったでしょう。
14年前、「浅草で焼鳥屋をやるよ…!」
当時ラ・シェーブルの田口シェフが決意し、骨を付けた半身のフランス産ブレスなどを斬新に焼き上げるスタイルは飲食業界に波紋を投げ掛けました。
「ワインと焼鳥」という組み合わせは今では当たり前のスタイルになりましたが、当時はパイオニアでありました。
スタッフの独立という機会に当たり、シェフの決断は「新丸の内・萬鳥」を残して、浅草本店の閉店でありました。
新たにスタイルが変わり、「ガンケット・シェーブル」として生まれ変わります。
伝統ある浅草に、気軽に楽しめるフレンチを目指す田口シェフの決断に期待が膨らみます。
高橋さん、三保さん、お疲れ様でした。お二人の新たな門出を心より楽しみにしております。
萬鳥本店の最後のゲストになりました私は、田口シェフの新たな野望に溢れる後ろ姿に頼もしさを感じました。
皆さん、お疲れ様でした。