お客様の個展開催が高円寺にてありましたので、作品を拝見させて頂いた後に以前よりお邪魔させて頂きたかったBARであります吉祥寺のBAR WOODYさんにお邪魔させて頂きました。
なかなか東京の下町におりますと、新宿より西に出掛ける機会が少なく、高円寺に出掛けた勢いをこの機会にと吉祥寺に降り立ちました。
GW中ながら高円寺・吉祥寺の駅周辺は若者達で賑わい、下町の浅草に慣れた私には雰囲気の違いに動揺致します。
駅より歩き往来する若者達が少なくなった感が感じられるとWOODYさんの看板を見つけました。
階段をあがると扉からシガーの香りが漂って参りました。
店内に入りコート掛けに帽子を掛けると、すぐさまカウンターに存じ上げるお客様の姿がありました。
オーナーバーテンダーの田中さんとは今年「成田一徹氏を偲ぶ会」でお声掛けさせて頂き、以前ご一緒に掲載して頂きましたBAR特集から是非ともお邪魔させて頂きたいお店でありました。
ジントニックを頂戴しながら田中さんと成田一徹先生の思い出話をさせて頂きますと、ハイボールを勧めて頂きました。
成田先生に紹介頂いた神戸のBARで田中さんが飲んだハイボールをWOODY流にアレンジしたハイボールは、やはり私達世代のフロートするスタイルにあり、同じ時代に東京の西と東で刻んで来ましたBARの時代に共感させて頂きました。
その後はお客様を交え勉強熱心な後輩バーテンダーの活躍の話で盛り上がり、プレゼントして頂きましたシガーを燻らせながらラフロイグに至りました。
共通の友人バーテンダーが四時間掛けてスモークした「柿ピー」をあてながら、盛り上がり話は帰路につく終電まで続きました。
田中さん、素敵な時間をありがとうございました。
駅前は未だ若者達で賑わう吉祥寺から一路向かうは、やはり地元浅草です。
この日は浅草の大親友のバーテンダー小南氏の誕生日であり、何とか総武線の最終に連絡が出来て浅草に戻れました。
MARCHに辿り着きますと誕生日である日付は過ぎ、しかしながら扉を開けますとカウンターは彼の誕生日を祝うお客様で満席でありました。
一緒にスコットランドを旅した親友であります小南氏にお祝いのシャンパンをお願いしますと、浅草は三社祭モードに一変致します。
カウンターに並ぶお顔馴染みのお客様方とグラスを酌み交わしますと、次々にシャンパンが抜栓され出しました。
浅草っ子であります小南氏は、快く次々とグラスを空けムードは三社祭に突入です。
営業を終えた浅草後輩バーテンダーが手伝いにカウンターに入り出しますと、次から次へと仲間が集まりムードは最高潮に達しました。
三社祭直前の浅草は下町らしさならではです。
やがて仲間達に囲まれた中で神輿はおろされました。
また今年も浅草は三社祭が迫りました。今年もこの背中が宮神輿を先導します。
東京の東西には、それぞれの空気が漂うBARが存在します。
そんな空気を存分に感じられた素敵な休日になりました。
コミちゃん、誕生日おめでとうございます。