「暖簾を守る」という継承は、とても大変なご苦労があることだと思います。
私も三代に渡り向島で業種を変えながら継承して参りましたが、父親の中華料理屋からBARという展開で父親と比べられる事無く転換して参りました。
同じ業種でありましたら一体どのような評価を頂けたかは分かりません。
先日にお邪魔した『すぎ田』さんは、親父さんが亡くなられ一緒に家業に勤しんでらっしゃった若旦那が暖簾を守っていらっしゃいます。
残念ながら私は親父さんの代にはお邪魔したことがないのですが、やはり若旦那さんのご苦労は大変なことだとお察し致します。
「いつまでの親父は超えられない。」
やはり先代の残した功績を褒め称える方々は多くいらっしゃいます。
ならば超える必要な実は無いのかも知れません。
プレッシャーとの葛藤こそがご苦労なのだと思いますが、やがて必ずしや継承という意味合いで父親と肩を並べる事に評価されることでしょう…。
もしやその時はきているのかも知れませんが、
世間とは厳しく「思い出」と化した味を追い求めます。
異業種に鞍替えした私には何も言えないのかも知れませんが、これからの若旦那に期待しています。