『文楽』や『人形浄瑠璃』と聞いて、余りにも高尚な響きがあり存在は知っていても鑑賞する機会がありませんでした。
昨日はお客様のお誘いで、初めて『文楽』を鑑賞して参りました。
葛飾北斎生誕250年を記念して、すみだトリフォニーホールで開催された『北斎の音楽を聴くⅡ』に伺って参りました。
ご存じでしょうか…?葛飾北斎は此処すみだに生まれ、その生涯の殆どを
すみだで過ごしました。
有名な作品であります
『冨獄三十六景』や
『北斎漫画』がありますが、その北斎漫画には多くの楽器が描かれています。
また葛飾北斎画の
『絵本浄瑠璃絶句』には多くの人形浄瑠璃が書かれています。
今回はその『絵本浄瑠璃絶句』より
<重の井子別れの段>が演じられました。
太夫・三味線・人形師による文楽は、感情込めて語る太夫に拍子を合わす三味線が奏でられ、その物語を演ずる人形が表情豊かに
「まるで生きているかと思う程」に演じられます。
淡々と人形を操る人形師に対して、感情豊かな語る太夫に釘付けなります。
文楽はユネスコの世界無形遺産に登録させています。
その人形浄瑠璃を愛した葛飾北斎が「すみだ」の今を果たして想像したでしょうか…?