先日、浅草の後輩から1本の電話が入りました。
S.O.S
「浅草界隈のホワイト・グレープフルーツが壊滅状態です。」
私の経験上の回答は次の通りでした。
「毎年来るグレープフルーツの品種(産地)の切り替えでしょう…?」
「うちは辛うじて確保しているよ。」
毎年とは云えませんが、ホワイト・グレープフルーツが店頭から姿を消す時期があります。
BARでは無くてはならない素材のために、近辺のお店を走り回り確保に努めます。
今年は顕著に状況が表れました。
日本ではグレープフルーツは、ほぼ輸入に頼っています。
その6割がフロリダ産であり、残りは南アフリカなどに頼っています。
そして肝心な収穫時期は…、
フロリダ産が11月~6月
南アフリカ産が6月~11月
こうして通年中に流通が行われるフルーツであります。
その切り替え時期に流通が止まり、在庫薄になる年があるという認識でした。
当然のように、先日仕入れに出向いた築地市場の青果市場にはホワイト・グレープフルーツの在庫が全くありませんでした…(ビックリ)
そうした状況でやむなくルビー・グレープフルーツを使わなければならない事があります。
我がBeeの
情報通バーテンダーD/nが検索して、もう一つの原因を追及致しました。
「流石です。」
私も幾つかのサイトに入り、その事実を知りビックリしました。
『フロリダ産グレープフルーツ=日本車』という事実でした。
『品薄の理由は収穫量の変化や需要増ではない。
輸入するための船便が減っているのだ。
フロリダから商品を運ぶ船は、
米国の海運会社が所有する自動車運搬用の船。
この船が自動車運搬用には珍しく冷蔵設備があるため、
日本から米国に日本車を運んだ帰りに、
グレープフルーツを積んで日本にもどってくる。
ところが経済危機で車の対米輸出が激減しているため、
船が減便になってグレープフルーツを運べないという。』
(ドリームコーチ・ドット・ブログ 吉田典生氏の個人ブログより抜粋)
http://coach.blogzine.jp/1minute/2009/04/post_e630.html
日本車の輸出減からグレープフルーツの品薄に繋がるなんて考えたこともありませんでした。
以上、Beeレポートでした。