下町で親の代を継ぐという事は並大抵な努力では出来ません…!
私は下町で三代に渡り業種を変えて商売してきましたので、むしろニーズに任せ代替わりをしてきたことにはならないかも知れません。
先日に家族でお邪魔して参りました『うを徳』さんは、同世代である息子さんが立派に継承したお店だと思います。
Beeがオープンした際には、先代の旦那が下駄を鳴らし「カラン・コロン」とお客様をご案内して下さいました。
先代の旦那の後継者として、今では息子さんがお店を切り盛りしていらっしゃいます。
『おすもじ処 うを徳』
「おすもじ」とは「御す文字」と書かれ女房詞のひとつであり、すもじ・鮨の意であります。
2009年2月の『アド街・東向島編』では、一緒に出演させて頂いたお店でもあります。
先付けでお出しいただいた『煮穴子・菜の花添え』は口の中でとろけそうな仕事の逸品でした。
サービスでいただいた『ハタハタの一夜干し』は頭から食べられる香ばしさでした。
さて息子の待ちに待ったお造りには、大好物の『鮑の酒蒸し』を入れて下さり、『サヨリのカラス見合え』さえも「旨い」と平らげます。
親子揃って目のない『茶碗蒸し』にはプリッとした雲丹が載せられ贅沢な逸品でした。
そして名物の『ばら寿司』を固唾をのみながら息子とのぞき込みました。
穴子・海老・イクラ・卵焼き…、そして『うを徳名物』の真っ黒に炊き込んだ『どんこ』など12種の具材が載せられます。
お椀の『葱鮪汁』と共に頂き、かなり食べ出がありましたが…、
息子は「もう一貫」と、プリッと綺麗な赤貝を握りでペロッと平らげました。
素敵な家族の時間を過ごせました。
『うを徳』さん、ありがとうございました。
またブログにまで掲載頂いて恐縮です。