『第14回東京シティーマラソンRUN&WALK大会』で初ハーフマラソンにラン友と参加してきました。
二人とも初のハーフマラソンでもあり、東京マラソン目指してトレーニングを積んできたものですから、東京マラソンに当選していれば調整の為にもなると応募しておりました。
残念ながら今回の東京マラソンは抽選からもれたこともあり、残念会とも云える初ハーフマラソンになってしまいました。
午前8時、アートスポーツ日比谷店前に待ち合わせして主催者側に手荷物を預けるのではなく、皇居ランナーの為のランナーズ・オアシスに荷物を置き、レース後もシャワーを浴びる為に少々早めにロッカーを確保しました。
朝早くから皇居を走るランナーと今大会に臨む方々で、更衣室は多くのランナーが着替えていました。
仕度を終えると大会受付である桜田門時計台目指して歩き出しました。
お互いラン友とは云え、一緒に走る時間帯が違う為に多少の緊張感と初ハーフに対しての緊張感から朝から私は言葉多めで歩き出しました。
大会受付で待つこともなくエントリーを済ませると、時間がありアップし始めるにも余裕がありまして二人して皇居見物に歩き出しました。
既に観光客の方々も多く、ゼッケンを付けた私たちに『今日が東京マラソンなのですか…?』と声を掛けてきます。
そんな中、余裕のふりをしながら二重橋などを写メで撮りながら気を紛らわせます。
ストレッチを始めて開会式が終わると、いち早くフルマラソン組の約150名がスタートしました。
先頭に並ぶアスリートな風貌のランナーは5㌔の皇居周回コースを約17分少々で回り桜田門に戻ってきました。
大会側が『今回は記録更新かもしれないよ』と期待感を高め話している中で、いよいよハーフがスタート時間が近づき、スタートラインに着きました。
今回の大会はボランティア団体の主催ですので、招待選手が居る訳ではなく皆が勝手にスタートラインに着きます。
ラン友と先頭を陣取った私達は、後ろに並ぶやる気満々の選手達の前で申し訳なさそうな気もしました。
午前10時、いよいよスタートです。
お約束のように必ず居るロケットスタートをして最初だけ目立ちたがり屋のランナーが居ますが、今回はその役割を私が演じてしまいました。
心急ぐ気持ちを堪えて自分のペースを守らなければいけないマラソンなのですが…、
『やってもうた!』
最初の200㍍を3,14分/㌔のマラソントップアスリートの二時間台のペースで飛び出し、後続が来ない気配と「馬鹿なことを」という後悔の気持ちでペースを5分/㌔に落とすと…、急に息があがり見るも無残な結末に追いやられました。
何百人ものランナーに抜かれ恥ずかしい気持ちで1周目を廻ると、スタートを合図した主催者が私を見て『にっこり』と微笑んでくれました。
二周目には堅実なラン友に肩を叩かれ追走するのがやっとになりました。
6分/㌔のラン友ペースで追走して『これなら2時間』という目標タイムを制覇出来ると思いながら走りました。
三周目には最初の馬鹿なダッシュの反動が出始めて、爆弾の膝と腰が悲鳴を上げ始めました。
ラン友のペースにも着いて行けなくなり、あとは空しい一人旅になりました。
皇居周回コースは約半分が坂であります。
竹橋から吹上御所に登る急坂と半蔵門までの長い登り坂が続きます。行き交うにもやっとの歩道を走るコースであり、追い抜くランナーと逆向きに歩く歩行者やランナーと交錯しそうになります。
国立劇場の先から今度は長い下り坂が続き、走りなれたランナーはスピードを上げ飛んでいきます。
ここでペースを狂わすと思いながら走ると桜田門に到着します。
日曜日は様々なイベントが重なり、他のレースも開催されていましたので物凄い混雑ぶりでした。
四周目には限界を感じるほどの痛みを感じ始めて頭の中には『リタイヤ』の四文字が浮かんできます。
給水所には当分補給のバナナやアンパンが並び始めて、クリームパンを取ろうとした際にクリームが指につき手を洗いたい衝動に駆られながら最終周の坂に差し掛かりました。
膝が上がらず、ペースもグッと下がり気力だけが頼りの坂になりました。
ゴールには不足距離を補う為に一度折り返さなければならず、その数百㍍の距離が物凄く遠い距離に感じました。
折り返したラン友を確認してエールを贈り、自分の肉体に鞭を打ちゴールを目指しました。
ゴール付近にはバーテンダーの仲間やお客様が応援にいらっしゃって頂いていて、その声援が大きな力となり完走できました。
『2時間19分』
目標の2時間より19分遅れましたが、初ハーフマラソンは痛みにも負けずに何とか完走することが出来ました。
当日は皇居までお越しいただいた仲間やお客様に感謝するとともに、営業の折に声援を送って下さったお客様に深く御礼させて頂きます。
あと数日で43歳を迎える中での初ハーフ(営業後不眠ハーフマラソン)を無事に完走することが出来ました。
『ありがとうございます』