蕎麦好きとラーメン好きの友人に『是非とも』と紹介してもらったお店があります。
港区愛宕神社の前にある『MINATOYA』さんです。
一見すると蕎麦屋には先ず見えない斬新な佇まいのお店です。
店内には席が無く、俗に云う『立ち食い蕎麦』や『スタンド蕎麦』という形状なのですが…、大きな黒い石のテーブルと、その中心には立派な活け花を囲み、BGMにはクラッシックが流れる…、『立ち食い蕎麦』という呼び名で称して良いのか考えてしまうお店です。
カウンターにて注文すると、テーブルに運び中央の活け花を仰ぎながら頂きます。
友人の勧めで『鳥蕎麦』を注文しました。
生蕎麦を注文を受けてから湯掻き、大きな寸胴には大量の「かえし」が仕込まれていました。
注文しました『鳥蕎麦』を一目すると、紹介者の友人の思惑が理解出来ました。
丼の中には蕎麦の上に大量の針海苔と胡麻、つけダレには良く煮込まれた鶏肉と豊富な薬味が施され、生卵が添えられます。
多少頂いてからつけダレに卵を落とし頂くスタイルであります。
充分に鳥の出汁の利いた「かえし」にはラー油が浮かび食欲をそそります。
後から入れた卵には「甘味と奥行き」を引き出す旨味が増しました。思ったよりも辛さは心地良く、激辛つけ麺とは違い、やはり『蕎麦』の心境なのでしょう。
ボリュームも充分で、またお値段もリーズナブルなのには驚かされます。
蕎麦好き、つけ麺好きの方々には必見の『MINATOYA』さんです。
愛宕神社の鳥居前、交差点の角にあり黒壁にガラスのスリットが目印です。
『かなり癖になりますよ…!』