今この街には反響に及ぶプロジェクトがあります。
最大な話題は『東京スカイツリー』の建設なのかも知れませんが…、大きさはスカイツリーより小さいながら、とても素晴らしいプロジェクトがあります。
その昔、ここ寺島と呼ばれていた頃の江戸時代にさかのぼります。
大川(隅田川)の河川敷は大雨が降ると決壊し、かなり洪水の多い地域でした。
しかし、その洪水のお蔭で良質な土砂が運ばれ茄子を栽培するには適した土壌を生みました。
江戸時代の書物にも、江戸の名産なる作物の中に記されるには…、
練馬大根、亀戸大根、谷中生姜、小松菜、早稲田茗荷、寺島茄子、滝野川牛蒡、千住葱などがあります。
今では農地が無く栽培されないまま絶滅した『寺島茄子』を復活させようと、保存されている貴重な種を分けていただき、我が母校である『第一寺小学校』において、子供達の教育の教材としてご提供戴きました。
創立130周年に渡る小学校で、現代の子供達の手において復活させることに成功致しました。
新聞各紙にも取り上げていただき、教育素材として姉妹校である近隣の小学校にも苗が提供され…、子供の手において栽培され始めました。
また近隣の『向島百花園』にも苗が提供され、地元の力で栽培が始まりました。
この寺島という今は無き地名にはなりましたが、種の保存という壮大な計画により、再び復活をなした『寺島茄子』に大きな期待と先人への敬意をはらい、語り継がれる歴史の復活という素晴らしいプロジェクトだと思いました。
昔の書物の中にも記され、当時貴重であった事を意味し縁起物である意味でも「一富士二鷹三なすび」という言葉が現代にも残っています。
『成す=茄子』だそうです。
『寺島茄子』復活…!
とても素晴らしい出来事です。