四月の昼下がり、今日はお世話になっているお客様にお誘い頂いて、新橋でランチをご一緒する為にSLの前に集まりました。
温かいというより今日は20度を超え汗ばむような陽気です。
SL広場より大門方向に歩き『荒井商店』に到着しました。さすが新橋です、店内は近所のOLさん達で埋め尽くされ大繁盛のお店です。
以前に我がBeeに、こちらの主のご夫婦を御案内頂いたお客様のランチのお誘いでしたので、私達のランチと席をお取り頂いていました。
『荒井商店』という名前では何料理のお店かとワクワクしながらお邪魔しました。
ペルー創作料理という私は初めて頂戴するお料理はかなりパワーランチのボリュームで、女性の方々には多いのではと思われるポーションですが、皆さんペロッとたいらげていらっしゃいました。
サラダの後に待ちかねたペルー料理が配られました。
『ロモ・サルタード』
牛肉と野菜をコリアンダーと共にペルーの醤油と赤ワインビネガーで炒め、ロングライスに添えてあり一緒に頂くお料理です。
赤ワインビネガーの効いた風味がとても牛肉に合い、ランチには最適なボリューム一杯の元気のでるお料理でした。
シェフの荒井さんは、四谷の三国シェフのもとで勉強なさり、やがて横浜で腕を振るい、出逢いから影響を受けたペルーに渡り、現地で住み込みで働いた孤児院でペルー料理の原点と出逢い、貧しいながら食事という大切な世界を経験し、フレンチで培った洗練された料理センスとペルー料理の素朴さを独自の世界に描きました。
『荒井商店』の名は、手先の器用さと釣り好きが合い余って、黒鯛釣り用のリールを自作で作り、その素晴らしさをご覧になったお客様が、そのリールを欲しいと熱望なさった為に製作販売なさった際に名付けたのが『荒井商店』だった事から独立なさったペルー料理店に名付けたそうです。
新橋の奥まったペルー料理店で、若き荒井シェフはペルーの醤油を使い、中華鍋を振り額に汗を掻きながら、新橋という日本を代表とする街で遠く離れたペルーの子供達の笑顔のために中華鍋を振り続けるのでしょう。
荒井さん大変勉強になりました。ありがとうございました。